メンフクロウ職員なんと!このブログの記事「分類学【超入門編】意味・基礎・身近な例を初心者向けにやさしく解説」が書籍化され「はじめての分類学入門: 世界を整理する科学の基本 Lv.1」として生まれ変わりました!👇️





ブログ記事より少し踏み込んだ内容も追加されていますよ



おまけコーナーもあります



書籍用に、かなり加筆・修正しました!



まー、メンフクロウさんにしては上出来なんじゃあないでしょうか?



タヌ山先生は書籍出版でも大ベテランですからね〜
(←初めての出版)


分類学への入口:混乱に秩序を見出す思考の技術
日々の業務の中で、筆者は常に「これはどこに整理すべきか」という問いと向き合っています。それは単なる片付け作業というだけではなく、壮大な自然界のルールを読み解くことにつながる作業でもあります。



やることが多すぎて変なモードになっているのかもしれませんが…
「分ける」ことの大切さ
分類学は、一部の専門家だけが生き物を研究するための学問ではありません。博物館の裏方では、未整理の標本を科や属ごとに分け、図鑑の記述に準じて並べ直す作業が日常的に行われています。
この考え方は、資料や採集用具、イベント用の備品管理にも応用できる非常に汎用性の高いものです。何がどこに属するのかを定義することで、情報の混乱は劇的に減り、次に行うべき作業が明確になります。分類とは、複雑すぎるこの世界を、私たちが扱いやすくするための「思考のオペレーティングシステム」と言えるでしょう。



「図鑑順」に標本が並んでいると、研究者が必要なときに探しやすいのです。



専門家ではない筆者にとっては、判断に困ることもよくあります。



そんなときは大体でも大丈夫です。あとでその分野の研究者が見ることがあれば、正しく直せば良いのですから。



研究者にとってすらも分けるのが難しいものだってありますからね!
この本が生まれた背景
私はエリート研究者ではなく、技術職員として地味な作業をこなして現場を支える立場にあります。そのため、わからないときは資料を確認するのですが「ここはどのように分けるべきか…(往々にして専門的な資料は視認性に配慮されていない…)」と、資料を見てもはっきり答えを出せず、協力研究員の先生に教えを請う場面も少なくありません。
その際、先生方の解説を通じて触れる系統樹の壮大さや、分岐点ごとに秘められた繊細な物語には、いつも深く心を動かされます。専門家ではない立場から感じる、この「分類の奥深さ」と「分かったときの喜び」を、同じように学問の入り口に立つ方々と共有したいと考えたのが、本書の出発点です。



真面目なことくらいしか取り柄はありませんけどね



知識が広くて勤勉、謙虚…憧れます~(もはやファン)



本当に、心から尊敬できますね~(とっくにファン)



そうやってミミズク先生ばっかり褒める…


『はじめての分類学入門』について:知の地図を手にする
本書は、高い専門性の壁を飛び越え、誰もが「分類」というレンズを手に入れられるように構成しました。



ある意味本当に分類学の「門がくぐれる」だけに特化した内容かもしれません!



でも、入りやすい入口を見つけるのって大事ですよね



いきなり専門書から始めるのは大変ですからね…
本書の特徴
『はじめての分類学入門』は、あえて「Lv.1」という位置付けにこだわりました。これは、分類学の広大な海を泳ぎ始めるための、最初の「浮き輪」のような存在を目指したからです。専門用語の羅列を避け、言葉を一つひとつ噛み砕きながら、「なぜそう分けるのか」という根本的な考え方に重点を置いて解説しています。
科学的な正確さを守りつつも、難しい議論に踏み込みすぎない構成により、読了後には分類学の基礎がしっかりと手元に残る内容となっています。



資料開いたら改行なし、文字間・段落間のスペース最小限、見出しなしの画面いっぱい文字に埋め尽くされたPDFが出てきたときの絶望感みたいな気持ち、味わてほしくありませんからね…
こんな方に読んでほしい
生き物は好きだけれど、分類という言葉に難しさを感じていた方。あるいは、図鑑を眺めるのは楽しいものの、その並び順の裏にある深い意味までは考えたことがなかった方。
中高生から、大人になって改めて自然科学を学び直したい方まで、幅広い層に向けて書いています。また、日常生活や仕事において、情報の整理や分類に頭を悩ませている方にとっても、本書が提案する「分類学的思考」は何かしらヒントとなるはずです。



来たれ!分類学の世界へ!
Kindle版のメリット
紙の本を机に広げるほどではないけれど、少しだけ知的好奇心を満たしたい。そんな現代の学びのスタイルに、Kindle版は優しく寄り添ってくれます。



本で埋め尽くされた実家の自室~現在の自宅が限界を迎えたとき、筆者は「電子書籍しかもう買わない(場合による)」と決心した経緯もあります。(本の種類によりますが。)
さらに、いつでもモバイルの中でスタンバイしている持ち運びの便利さ、気になった用語を検索機能ですぐに調べ直せる点は、大きな利点と言えるでしょう。電子書籍であれば、移動時間やランチタイムといった、日常のわずかな隙間時間でも手軽に読み進められます。



とはいえ一応、紙媒体の本も同時に販売しています。全ページカラー印刷なので、ちょとお値段高めですが、どなたか「子供へのプレゼントに…」などと思ってくださったときのために…





少しベースの柄が電子書籍バージョンとは違うのですね〜


世界を整理する視点としての分類学:その先に見える豊かさ
分類学を知ることは、地球上に広がる生物多様性の深さを想像するための、数少ない、けれど確実な手段です。



世界中飛び回っているぼくでさえ、世界のすべてを見て回ることは不可能です!



世界は広い、でも私たちもその世界の一部です
倉庫のような標本室で系統樹の広がりを思い浮かべながら作業していると、目の前の小さな一個体が、何億年という途方もない分岐の歴史の先にある尊い存在なのだと、改めて実感させられます。本書『はじめての分類学入門』が、皆様にとって、世界の見え方を少しだけ、けれど鮮やかに変えるきっかけになれば幸いです。



博物館の裏側から届ける静かな招待状として、ぜひ手に取っていただければと思います。👇️



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