かれこれ植えてから数年立つレモンの木ですが、3年ほど前から急に大きくなりだし、2023年には2個、2024年には10個くらいのレモンが収穫できました。スーパーで売っているレモンよりは小ぶりで、緑色のストライプ模様が少し入った可愛い実です。
あまりに大きくなったので、今年の春に初めて、レモンを剪定しました。今日は花も実も楽しめるレモンの木について、ちゃんと調べておこうと思います。

今まで眺めるだけでした(=放置)
レモンの木の基本知識

レモンの木は、その瑞々しい香りと美しい姿で、穏やかな日常に彩りを添えてくれる魅力的な果樹です。まるで地中海の風を感じるような、爽やかな存在感を放ちます。
まずは、特徴から見ていきましょう。
木の特徴
レモンの木は、一年を通して葉が緑色を保つ常緑樹です。冬でも庭やベランダを彩り、生命力にあふれた姿を見せてくれます。
多くの品種には、枝に鋭いトゲがありますが、近年ではトゲの少ない品種も出回っているそうです。葉には触れるとふわりと広がる独特の香りがあり、それだけで心が癒やされます。
花の特徴

白い可憐な花が咲くのも、レモンの木の大きな魅力です。蕾はほんのりピンク色を帯びていることが多く、開くと純白の五枚花弁が広がります。
特に春に多くの花を咲かせますが、一年を通して複数回開花する四季咲き性の品種が多いのも特徴です。
何よりも、その花から漂う甘く爽やかな香りは格別で、周囲の空間を心地よいアロマで満たしてくれます。

まさに春を感じさせる香り!
実のつき方の特徴
レモンの木は、一本の木から驚くほどたくさんの実をつけることができます。適切な手入れをすれば、数百個もの実が鈴なりになることも珍しくありません。最初は緑色だった実が、やがて鮮やかな黄色へと色づいていく様子は、まさに自然の恵みを感じる瞬間です。収穫したばかりのフレッシュなレモンは、日々の暮らしに豊かな風味と彩りを与えてくれるでしょう。
レモンの木の育て方

レモンの木などの果実の木は、「育てるのが難しい」というイメージがあるかもしれませんが、ポイントがつかめれば初心者でも十分に楽しめます。
鉢植えでも地植えでも、それぞれの環境に合わせた育て方で、美味しい実を収穫しましょう。
鉢植え・地植えの植え方
鉢植えの場合
苗木は3月ごろの休眠期に植え付けるのが理想です。鉢底に鉢底石を入れ、培養土を半分ほど入れてから、根を広げて苗を植えます。
根鉢が土よりやや高めか同じ高さになるようにし、土を寄せてしっかり固定したら、たっぷり水を与えます。鉢植えは2~3年に1度は植え替えを行い、根詰まりを防ぎましょう。
地植えの場合
日当たりと水はけの良い場所を選びます。直径70cm、深さ50cmほどの穴を掘り、元肥を混ぜてから苗木を植え付けます。根を優しくほぐし、太い根は1/3程度切り戻すと根付きやすくなります。植え付け後はしっかりと水を与えましょう。
好ましい環境
レモンの木は日当たりと風通しの良い場所を好みます。南向きや西向きの場所が理想的です。
寒さに弱いため、冬に気温が氷点下になる地域では鉢植えで育て、寒い時期は室内の日当たりの良い場所に移動させると安心です。
土は水はけと保水性のバランスが良いものを選びましょう。自作する場合は赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜると適しています。
日々のお手入れと注意点
水やり
春と秋は1日1回、夏は朝夕2回ほど、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。冬は乾燥気味に管理しましょう。
肥料
植え付け2年目以降、3月・6月・10月に追肥を与えます。実がつくようになったら肥料の量を増やしましょう。
剪定
枝が混み合ってきたら春と秋に剪定し、風通しを良くします。トゲが気になる場合は切っても問題ありません。

レモンの木は枝が横に広がった形に剪定するのが良いとされています。つまり、上向きに伸びる枝は切って、横向きの枝は伸ばせばいいのだと思います。
注意点
強風に当たると葉が落ちたり実がつきにくくなるため、風の強い場所は避けましょう。植え付けから2年未満の実は体力温存のため摘み取ると、木がしっかり育ちます。

日々の成長や季節ごとの変化を楽しみながら、レモンのある暮らしを始めてみてください。
レモンの実の活用方法

自宅で収穫したばかりのフレッシュなレモンは、市販のものでは味わえない、格別の香りと風味、そして達成感に似た何かを持っています。料理やお菓子作り、飲み物にと、その用途は無限大!
飲みものへ、レモンをプラス
フレッシュレモンウォーターやレモネードは、レモンの爽やかな酸味と香りをそのまま楽しめる定番です。輪切りやくし切りにして水や炭酸水に加えるだけで、ビタミンCたっぷりのドリンクが完成します。
はちみつレモンは、お湯や冷水で割るだけで手軽に作れ、風邪予防やリフレッシュにぴったりです。レモンを薄切りにし、はちみつと交互に瓶に詰めて冷蔵庫で数時間~一晩寝かせるのがコツです。
紅茶を飲む人はレモンティーもおすすめ。自家製のレモンだから安心です。

最近では「緑茶にレモン」もコンビニで見かけました。人によっては少しはちみつか砂糖を加えたほうが美味しく飲めるかも。
料理にも大活躍!
レモン果汁は、サラダのドレッシングや魚料理、唐揚げの仕上げなど、さまざまな料理に爽やかな酸味をプラスします。
果皮(ゼスト)は、すりおろしてパスタやケーキ、焼き菓子に加えると、香りが引き立ちます。市販のレモン皮を使う際は、ワックスや農薬に注意し、よく洗ってから使いましょう。
レモンの輪切りや薄切りは、肉や魚の下ごしらえに使うと臭み消しや風味付けにも役立ちます。もちろん、レモン好きなら、完成した肉・魚料理にもレモンを添えて。
レモンジャムの作り方
レモンジャムは、皮ごと刻んだレモンと砂糖を煮詰めて作ります。皮の苦味が気になる場合は、下茹でしてから使うとまろやかに仕上がります。
砂糖の量はレモンの重さの半分~同量が目安。じっくり煮詰めることでとろみが出て、パンやヨーグルトにぴったりのジャムができます。
新鮮なレモンの実は、飲みものや料理、手作りジャムなど、毎日の暮らしを豊かにしてくれます。自家製ならではの香りや味わいを、ぜひいろいろな形で楽しんでみてください。
レモンのある暮らし、はじめませんか?

レモンの木を育てることで、季節ごとの変化や収穫の喜び、そして自家製レモンの豊かな香りと味わいを感じることができます。自然と寄り添う穏やかな時間は、きっと心も暮らしも明るく彩ってくれるでしょう。

スペースがあるならオススメ!
ぜひ、あなたもレモン栽培に挑戦して、毎日に植物とのふれあいと癒しをプラスしてみませんか?

参考
GREEN ROCKET『【初心者でもできる】人気の家庭果樹!レモンの特徴と育て方」(2021年1月)
HYPONeX『【果樹栽培】 レモンを家庭で育てよう!栽培の基本やお手入れ方法、収穫のコツは?』(2021年5月)
関口絢子のウェルネスキッチン『https://youtu.be/h9O3tU9tAkM?si=q8JTOsc9bVhi4ImY』